会長挨拶

第81回日本皮膚科学会東部支部学術大会
会長 山本 俊幸(福島県立医科大学医学部皮膚科学講座 教授)

この度、第81回東部支部学術大会を担当させて頂きます、福島県立医科大学の山本 俊幸です。大変光栄に存じます。福島県での開催は、平成8年に金子 史男名誉教授が第60回を開催されて以来、20年ぶりとなります。

前々回の東部支部学術大会は、東京支部との合同開催となりました。合同開催の話が、代議員会で出たのは震災前のことで、当時は、東部支部学術大会は開催する場所によっては参加者が少なく、製薬会社の協力も段々減っているため、その運営が非常に困難であることを先輩教授達から聞かされ、まだいたいけな少年だった自分は震えながら涙ぐんで聞いていました。東京支部と合同で開催するメリットもいろいろ教わりました。
しかしその後、2011年に東日本大震災が起こり、当県も甚大な被害を受けました。それがあったので、これはどうしても福島県でやらなければ、と思うに至りました。震災の爪痕はまだなお過去のものではなく、5年以上たった今でも、放射線の影響を懸念して教室を去る人もいました。それはそれである意味仕方ないことで、残念としか言いようがありません。

医局員が少ないのは事実ですが、自分たちにできることを精一杯やるしかありません。まず、テーマを決めるにあたり、復興絡みのことも考えましたが、最終的に、「自分で掴み取る皮膚科学」としました。当たり前ですが、人より臨床ができるようになりたければ、人より数多くの患者さんを診る必要がありますし、人より病理ができるようになるには、人よりたくさんの標本をみなければなりません。手術にしてもそうです。自分で考え、自分で調べ、自ら実践して、時には失敗しながら少しずつ成長していくしかありません。勉強の場は提供しますので、ぜひこの学会にご参加頂き、自分で何かを学び取って帰って頂きたいと思います。プログラム構成も、私自身が聞きたいと思うようなトピックスを鋭意企画中であります。海外からの招聘講演は、ドイツ国ケルン大学皮膚科教授の、Thomas Krieg教授にお願いしました。

郡山市は、東京から新幹線だと1時間半弱です。北からも南からも比較的アクセスのよいところです。会場の郡山ビッグパレットは、郡山駅からは少し距離があるので、その分シャトルバスを頻繁に走らせる予定です。福島空港からは、郡山駅までリムジンバスで30分です。6月の仙台での総会に続いての東北地方での開催となりますが、秋の福島もまた、いい頃です。自然に恵まれ食べ物も美味しい福島県に、日本各地から多くの皆様のご参加を心よりお待ち申し上げます。